深読み!初恋ゾンビ

初恋ゾンビのキーとなりうる場面をひたすらピックアップします。初恋ゾンビは週刊少年サンデー連載の峰浪りょう先生によるラブコメです。毎回1つは新しい発見をお届けできればと思ってます。

17巻第162話 ボクタチの失敗

イヴは…ずっと失恋ゾンビだった…

タロウは失恋ゾンビの影響下で全てを諦めて関心を抱かない、そんな性格に育っていった…

 

失恋ゾンビなことを包み隠して"タロちゃんに恋をさせる"ための姿をした"イヴ"が、今まで見てきた"イヴ"

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指宿くん父が連れていた失恋ゾンビと同じように

 

"イヴ"はタロウが恋するための"カタチ"だけ

だけどいつしか心を持ってほしいと思うようになっていた…

・希空と都城のデートを見た感想

・調理実習を抜け出したイヴにかけた言葉

・2人で乗った観覧車

・若狭ノ宮高校の制服でタロウの部屋のベッドに腰掛けたこと

・斤ちゃんのリードに2人で手を重ねたこと

・イヴが怒りで人に触れた夜、『つねってみろよ』と言ったこと

(時系列順)

"イヴ"はタロちゃんの願望…

だから望み通り"自我"を持ち出した

すると少しずつ…自分がわかってくるようになった

『ワタシには何か欠けてる…』

その喪失感を持ったまま、タロちゃんが自分に恋をしてくれるのが、怖くなっていった…

 

そして、今まで見えなかった自分に被された覆いに気がついた

イヴはその覆いを剥ぎたいと思うようになった…

 

困るよな

そんなの…

失恋化イヴはタロウの姿になった

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一人称"オレ"で話を続ける

タロウの脳裏に流れ込んでくる、イヴが見た黒いイヴとの対話

イヴという存在が、結局自分の脳内でつくられた存在だったということを示唆する

 

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タロウが隠していたのは

指宿くんが女の子であること

そして指宿くんへの本当の気持ち

だけではなく、元々のイヴが失恋ゾンビであることも知っていて隠していた

 

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自我を持った"イヴ"が選んだのは自我を捨てること

 

オレの知ってるイヴは…どこにいるんだよ…

 

プールの外で江火野から話を聞いた時

指宿くんだけでなく、イヴにも不信感を抱いた…

"タロちゃんの望み"として生きる"イヴ"

嫌われたら存在理由がなくなってしまう

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ワタシは全てを知ってる失恋ゾンビ

リセットして新しい"イヴ"を作り直すことを提案する

 

今度は自我を持って欲しいなんて願わないで

姿なんて毎日変わってあげるから

 

いつか人間の恋人ができたら

ワタシ、透明になって黙ってるわ

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その顔で…そんなことを…言わないでくれ…

 

イヴ…

オレ、どこで間違った?

どうしたら良かった?

 

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江火野が訪ねて来た

失恋イヴとの対話に夢中で電話にもチャイムにも気がつかなかった

部屋の窓にぶつけられたカバンでやっと気づいた

家族は留守

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息を吸ってから江火野は話し出す

イヴが消える方法は、初恋の指宿くんとの恋が成就することなんじゃないかと

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誰からも聞いてない、西海さんの言葉から推測した

恋愛に疎かった江火野がこんなにも気づけるようになった

 

指宿くんが…リリスが女の子だって

一番傍にいたタロウが気づかないわけない

 

タロウは話す

気がつかないよう、考えないようにしてた

オレと指宿くんは暗黙の了解のもと、これ以上その話に触れないようにしようと決めたんだ

11巻第98話 登山後の病院で『タロウ、ボクは男だ』と言ったことを指しているのでしょうか

聞かないことを選んだタロウとそれを受け入れた指宿くん

やっぱりここが間違ってたのではないでしょうか

 

あんたたち…最低…

 

江火野には見えないから、わかることがある

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イヴに告白したときの反応が思い出される

「彼女の生き様を、ちゃんと認めてやれ‼︎」

 

人間だったら消えたくなんかないと思うはずでも

初恋ゾンビも本当に消えたくないと望むものなのか

8巻第71話でキョウコは言っていた『ああなりたくない、怖い、消えたくない、…とは思わないのよ』

だってあれは、私たちの"本来の望み"なんだもの

 

タロウの知ってるイヴが部屋に戻ってきた

ありがとう…江火野さん…

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江火野には見えないけど

感じることができた

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7巻第66話より、指宿くんが笑ったところ

関連性は無いかもしれませんが、この時の表現と似ています

 

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指宿くんを女の子だと思わないようにして避けていたこと

イヴと…"初恋"と向き合うこと

 

 

サブタイトル「ボクタチの失敗」

森田童子の曲「ぼくたちの失敗」が念頭にあると思います

ぼくたちの失敗 - Wikipedia

 

 

17巻第161話 イヴ

一姫の一人暮らしのマンション

誰得の大サービス下着シーン

部屋のセンスが独特

枕は3個

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プールの翌日

8:54 1月15日月曜日

サンデー連載時は

10:57 1月15日火曜日で

「もう11時じゃん」でした

この日付だと2019年になります

2019年1月14日月曜日は成人の日で休日です

プールは日曜日なので1日空いてしまうからでしょうか

単行本では1月15日月曜日 2018年の日付になりました

この日だと平日の月曜日です

 

教室に戻った江火野は

机に突っ伏して考えていた

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リリスどうして…

なんであんな嘘ついたの?

そして何も言わず突然退学?

『もう…いい…』

何もよくない

こんなのひどすぎる…

 

突っ伏していること

思い出す『もう…いい…』と言うリリス

ここはタロウの行動と対比されている

 

指宿くんの取り巻き4人が江火野に話しかける

…指宿くんって…

男子だったの…かな?

 

注目して静まり返る教室

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少し考えて

嘘をつけない江火野は本当のことを言う

…あたしが勝手に言うのは違うかもだけど…

 

大泣きする西海さん

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何かに気づく江火野

成就しない初恋…

永遠にさまよい続ける…

 

泊まった夜にリリスから聞いた言葉

初恋ゾンビは、恋心そのものなんだ…

だけどイヴには心がある…

 

…あたし、会いに行ってくる…!

と江火野は教室を飛び出した

 

隠さなくていい

ワタシはあなたの願うままだから…

指宿くんの姿になって裸でせまってくるイヴ

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赤面して心臓が高鳴るタロウ

イヴは指宿くんが女の子だって…本当は気が付いてたのか?

そしてこれがオレの願望…?

 

そう思った時

ベッドから離れて我に返ることができた

そういう気持ちはあるかもしれないけど

拭いきれない違和感を感じたのでしょうか

 

お前…オレの知ってるイヴなのか?

 

プールの後に見た失恋化したイヴ

あの時から…異変は起こり続けたままなんじゃ…

 

ニコニコしてごまかそうとする

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オレの望む通りのお前なら、オレに素直に答えられるはずだろ?

観念した表情でため息をつく

 

……そうだね

たぶんタロちゃんが知ってる"イヴ"じゃないね

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愕然とする

イヴは…どこに行ったんだよ⁉︎

お前は…偽物…?

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笑い出すタロウの知らないイヴ

 

そもそも、ワタシって、ずーっと…

偽物の"イヴ"だよ

 

タロウの知ってるイヴも

ここにいるイヴも

そもそも初恋ゾンビ自体が脚色を加えられた偽物

だから大笑いされた

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本物のイヴは

あの日の…あの頃の…

初恋をした英会話教室の頃の幼いイヴ

その頃の姿になって、目の前のイヴはそう言った

 

イヴはお別れの日を再現し始める

 

今度はゆめうつつではなく、はっきりとした意識でそのシーンが再現される

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そう言われて、やっとタロちゃんは、イヴのことが好きだってわかったんだよね

だからその時、初恋ゾンビのワタシは生まれた

 

あれ?そうすると15巻第144話

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このシーンはどこから見た光景?

『キスして…』の少し前

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こう言われた時、視覚が効くくらいには生まれかけていたのでしょうか

記憶が無いと再現もできないですし

 

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生まれたての初恋ゾンビのイヴはタロウが気絶した後も意識があった

 

『いくら別れがつらくても、イヴに頭突きなんてしては駄目だよ』

先生の言ったことがタロちゃんの中で本当になっちゃったんだろうね

 

イヴに嫌われた

そして もう二度と会えない…

五歳のタロちゃんはそう思って落ち込んだ…

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そして失恋ゾンビになった

タロちゃんが見えないところで…

 

そのままワタシは永い永い時間、ただずっとタロちゃんといた…

あなたがワタシを忘れて、ワタシがワタシを忘れても…

 

タロウはイヴが現れるまで、初恋のことは本当に忘れていた

忘れていても、胸に残る痛みがある限り失恋ゾンビであり続けるのでしょうか

 

でもある日、

タロちゃんの声がワタシに突然響いてきた

『ボクに初恋をさせてください』

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十五歳のあなたが初恋をしたいと望む女の子の姿になって、ワタシはあなたの目の前にいた…

 

 

 タビさん chubby=まるまる太った

17巻第160話 願うままに…

担任から指宿くんの退学を聞いて

慌てて立ち上がり

勢いで倒れたイスもそのままに

タロウは教室を飛び出した

 

クラスのみんなが廊下を駆けていくタロウを見た

 

…タロウ、顔真っ青だったぞ…

言ったのは津奈木

 

駆けながらタロウは思う

なんでだ…なんで…

『もう…いい…』

とだけ言い残して去ってしまった場面が脳裏に浮かぶ

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見えなくなる方法が見つかるまでは…

いて"くれる"って…

 

この約束はタロウが一方的に通告したこと

龍姫祭りでは

『もう少しだけ、オレの傍にいてくれ…』

と言ったタロウに

『しょうがないからいてやるよ!』

と指宿くんは答えた

 

14巻第128話『ぼくらはトモダチ』でタロウは告げた

これから、もっと真剣に初恋ゾンビが見えなくなる方法を探す

そうなったら、あの日の願いはそこでお終いだ

このやり取りは指宿くんの『……ありがとう』で締められているが、それまで傍にいると約束したわけではない

 

その前の誕生日会の帰りでは

『…ボクはもう、お前の頼みを聞いてやれないかもしれない…』

と指宿くんは言っている

これに対して、"初恋ゾンビが見えなくなる方法が見つかるまでは"とタロウが一方的に言っただけというのが実際

 

なんでこれが"いてくれる"になるのか

少しでも長く傍にいて欲しい想いが

一方的に区切った期限を大事な約束のように思わせたのかもしれません

 

焦るタロウに

今さら行ってどうするの?

と声をかけるイヴ

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答えようとして違和感に気づく

「イヴ、お前 なんでそんなに冷静なんだ?」

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曖昧な表情で即答はしない

 

絶対まだいるよ!

駆けてきた江火野がタロウに追いついた

…だよ…な

援軍を得たタロウ

2人で駆けていく

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イヴはネガティブな表情で2人を見送った

ついて行きはしない

 

八女邸では針摺さんが応対した

まだ日本にいますよね⁉︎

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このお屋敷にはおられません

お母様のもとに向かいました

とだけ答える

落胆する2人

 

針摺さんは

日本にいないとは言ってない

お母様が海外にいるとも言ってない

 

学校へは戻らず、家に帰り部屋のベッドに突っ伏すタロウ

八女邸にはついて行かなかったイヴがベッドに腰掛ける

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結局、11年前と一緒だね

やっぱりあの人はタロちゃんの前からいきなりいなくなってタロちゃんを傷つける…

 

それを聞いてベッドから起き上がるとイヴはいきなり唇を重ねてきた

 

ワタシはずっと一緒だよ

絶対にタロちゃんを悲しませない

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そうしてイヴは服を脱いだ

セーラー服はかぶる構造だと思うけど

想像の服なのではらりと脱ぎ捨てるように

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タロウは一瞬凝視して、目をそらした

この反応から本当に普段はこういうことをやってなかったらしい

 

触らなくてもたくさん見て、想像して…

色んな楽しみ方、きっとあるよ

 

胸の先はまだ想像できてない

想像できないものは形にならない

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タロウの知ってるイヴとは思えない

不穏な笑み

「そうだよ

もう我慢するのをやめただけ」

 

何をしてもワタシは怒らない

嫌がらない

傷つかない

タロちゃんが一番うれしい姿に、どんな形にでも、なってあげる

 

それは自我のない本来の初恋ゾンビの姿なのでは

 

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そうしてイヴは指宿くんより少し長いボブぐらいの髪型の

イヴよりはだいぶこじんまりした胸の

リリスの姿になった

 

 

17巻第159話 去りゆく者

ストリートビューあり■

もう…いい…

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指宿くんは2人に背を向け指をパチンとと鳴らした

黒の高級車が即座にやってくる

今回は描かれていませんが間違いなく針摺さん

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行ってしまった

タロウの頭と頬横に汗が描かれている

 

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指宿くんが去っていくのを見て

失恋化イヴは意地悪そうな笑みを浮かべている

パンツははいていない

 

イヴに疑惑の目を向ける

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イヴと指宿くんに裏切られたと感じた…

それがこの姿に変えさせたのか…

でも…指宿くんに騙されたって…一体…

 

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イヴは再び輝き出して元に戻った?

戻った直後はぼー‥としている?

 

江火野が言う

指宿くんは意味なくこんな嘘つく人じゃない‼︎

きっと何か理由があるに決まってる!

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江火野は部外者だとタロウは言う

 

そもそも…あんたにまた初恋ゾンビが見えるようにてしまったのは…

あたしなんだもん…

自分は当事者だと

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大粒の涙をボロボロこぼして泣いた

 

…でも…

リリスがボールが当たってくれて良かったと思ってる

と言っていたことが浮かぶ

タロウに起きたことは大変なことと認識

でも起きなければ、リリスは救われなかった

 

お前のせいじゃない

と江火野をなぐさめる言葉を言うタロウ

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その様子をイヴはおもしろくなさそうに見ていた

 

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家に戻った指宿くんは服を脱ぎ散らかしてベッドに横たわっていた

脱ぎっぱなしなのは投げやりになっていることの表現か

女性下着をつけている

胸つぶしサポーターも横に脱ぎ捨ててあるので、サポーターを外してから下着を着た

意図的に着けている

女性下着を着ていることには意味がある

ベッドには枕が5つ並んでいる

 

『ワタシもこいつに騙されたの』

イヴは…どうしてあんなこと…

あれ…ブスって男にも言う悪口だっけ…?

 

…もうどうでもいいか

もう関わらない

好きに生きればいい

 

タロウと江火野は八女邸を訪ねた

応対したおばあさまは

リリトさんちょっと風邪っぽいみたいでもう寝てるのよ…

と言った

 

…お前指宿くんに何を言われたんだ?

騙されたって言ったよな

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少し間をおいてからイヴは話した

スゥ‥は普通は動きに対する擬音

このときは動いたりはしていない

入れ替わったことを表しているのではないでしょうか

 

「…学校でタロちゃんがうたた寝してる時にね、指宿くんが話しかけてきたの」

この場面は描かれていない

あったとしたらファミレスでの作戦会議から日曜日のプールまでの間

本当かどうかはわからない

 

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こんなことは指宿くんは言ってない

やってない

ウソをつくイヴ

 

お前は、

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涙までこぼしてウソをつく

 

でも部分的には合っている

イヴがタロウの傍で眠るための方法を試みていた

指宿くんは意識が曖昧なイヴを心配して顔に手で触れた

父から悪魔だと言われたことは、それを聞いた人の心に深く刺さっているだろう

これらの事実が被害妄想的にねじ曲がると上記のような話になるかもしれない

そうさせるのは失恋化のせいなのか

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セリフと髪先の黒いモヤ

ここにいるのは失恋ゾンビのイヴ

水滴は描かれているが直前のコマまで描かれていたキラキラはない

 

翌日、始業時に先生が告げる

指宿凛々澄は今日をもって退学した

すでに海外の親御さんのところへ帰ったそうだ

 

 

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Google マップ

金網の高さが左右で変わっている場所

 

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Google マップ

札の辻1号公園付近です

 

 

単行本ではサブタイトル「去りゆく者」に変更されました

 

 

※なぜ元の輝きを取り戻したのか

タロウに裏切られたと思われたことで、タロウの知っている理想のイヴは存在意義を失って黒イヴが現れた

『こいつに騙された』

→イヴは裏切ってない?

→指宿くんは弁明も何もせずに去った

→指宿くんに騙されたことは本当か

→存在意義を取り戻して再び輝く

というようなロジックでしょうか

 

騙されたというのは何を指しているのでしょう?

自分の傍にいるよう言われてそうしてたら、押さえつけられて"眠れ"って命令されたってこと?

それはイヴがついたウソだけど

17巻第158話 疑心

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タロウは江火野を押しのけた

この行動は前話最後のコマ

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指宿くんがイヴに触れたことの影響はないのでしょうか

 

…お前がいいやつなのは、前から知ってた

やっと最近わかったんだよ

お前は美人だしかわいいしすっごい素敵な女の子だって

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こう言われては押し返されたことは拒絶とは思えない

 

前にお前、オレが変わったって言ったよな

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イヴのことを話すタロウの表情

タロウは江火野が初恋ゾンビのことを知っているとは思っていない

 

6巻第56話のプールでナストに言われた言葉

『兄ちゃんはさ、その性格に生まれてこなかったらきっと…江火野さんを好きになってただろうね』

省エネでなかったら江火野の魅力にタロウは気づくことができる

 

オレは怖かっただけなんだ

だから何も知りたくも見たくもなかった

あの子がそんな気持ちを溶かしてくれた

だからオレは…その子と生きていきたいんだよ

 

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タロウの袖は塗り忘れ?

何かの表現?

 

それは誰も望んでないのよ!

初恋ゾンビのイヴちゃんさえも…!

 

江火野は指宿くんから"イヴの存在を知っていること"は知られちゃいけないと釘を刺されていた

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知られたらこのプールでの出来事がタロウからイヴを奪うための作戦だとばれてしまう

 

あたしはタロウを信じたい!

ちゃんと本心で説得したい!

 

江火野はイヴのことを知っていることと経緯をタロウに話した

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指宿くんそんなことオレには一言も…

隠し事をされていたことに心がざわつく

 

じゃあ今日ここでお前と会ったのは…

 

そうだよ、偶然じゃない

全部仕組んだ

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…そんなわけ、あるか

あいつがそんなことするわけないだろ…!

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頭上に広がるイヴのいない空間

 

…イヴと指宿くんが…

オレと江火野を結ぼうとしている…?

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タロウの心にどす黒い液体を落とすように疑念が生じた

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イヴは失恋化した

失恋ゾンビは恋の対象に悪態をつくものもいる

ベップZのように

ブスは普通は女の子への侮蔑

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指宿くんはキレてまわりの目も気にせず大声を出した

 

失恋…

タロウが失恋した?

誰に失恋したらこうなる?

なぜこうなったかは後の話で語られます

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あんたと一緒にしないでよ

指宿くんはタロウと江火野を結んで、自分は失恋しようとしていた

この失恋化イヴは指宿くんのタロウへの気持ちを知っている?

イヴの失恋化はタロウが失恋したと思うことで起きる

イヴ自身がタロウに失恋したのなら、イヴは眠ることになるので

確かに"あんたと一緒"ではないかもしれない

 

ワタシ、あんたのこと大っ嫌いだから

失恋化イヴはそう言って去っていった

 

『タロウが他の女の子と恋をするとイヴが消えることがわかったんだ』

指宿くんから聞いていたこと

「オレの気持ちがお前に傾いても、イヴは消えないぞ」

聞いていた話と違う

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オレの傍で眠り続けるイヴをずっと見ながら生きなくちゃならなくなる…

 

真冬の屋外に半袖Tシャツのまま走って出てきた指宿くんにタロウが声をかける

江火野は知ってたんだな

イヴのこと…

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嘘をつけない江火野

作戦の破綻

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江火野に嘘をついていたこともバレる

 

タロちゃんごめんね、ワタシもこいつに騙されたの

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イヴからも悪者扱い

どんな形でもタロウの傍にいたいというイヴのため

普通の恋を謳歌して普通の人生を送って欲しいタロウのため

『あたしは、タロウのことが好き』という江火野のため

自分だけが犠牲になる作戦だったのに

3人ともから非難の目を向けられている

 

 

失恋化イヴを先生は黒イヴちゃんと呼んでいる

黒イヴは父の初恋ゾンビの群れの中で会ったもう1人のイヴ?

16巻第157話 憧憬(どうけい)

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タロウは人目もはばからず大きな声を出した

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タロウが怒鳴るなんて…

 

イヴちゃんが危険だと感じてるんだ…

あたしは、ちゃんとタロウの心を揺さぶることができてる…!

江火野はいっぱいいっぱいになりつつも冷静に状況を考える

 

リリスから聞いた眠ってしまうイヴの話

自信…持っていい…!

自分を奮い立たせる

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それでも怖くてギュ‥と目をつむって話しかける

 

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指宿くんは上から様子を見ていた

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そして振り返ると朦朧としているイヴがいる

因果関係がハッキリとわかる

 

…あの時みたいに苦しくはないみたいだね

 

今の状況を受け入れたから、イヴは泣いたり苦しんだりしない

あの時、抵抗したのはタロウだったのかイヴだったのか

今の状況を受け入れたのはタロウなのかイヴなのか

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…ワタシも、頑張って受け入れてみせるよ

タロウが江火野に惹かれてる証拠をイヴの様子として突きつけられるのはどれほどのことだろう

 

怒鳴って悪かった

ただ、本当にほっといてくれ

1人で帰りたい…

 

ちゃんと謝りはするタロウ

 

江火野は

…わかった

と見知らぬ男性4人組に

良かったらあたしも仲間に入れてくれませんか?

と声をかけた

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さすがに慌てるタロウ

 

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タロウに言われた言葉で返す江火野

 

足が震えていることにタロウは気づいた

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気丈なフリしてても

相当無理をしている

 

やっぱり一緒に帰ろう

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ホ‥と顔の緊張がゆるむ

 

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時間は15時20分すぎ

スマホを持つ手にぐ‥と力が入る

勝負に挑む表情

 

イヴを捜す暇もなくバス停に連れて来られたタロウ

イヴがこんなにいなくなったこと、今まであったか?

と心配になる

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眠ってる可能性

江火野に惹かれてたかもしれない自覚があるのか

 

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怖い顔を指摘される

あんたここ最近、ずっと気難しい顔のしてるよ?

 

…冷たい、髪が

息が白い

アイス、うまそうに食う

腕引っ張る力が強い

めちゃくちゃ痛い

……やわらかい

 

生きてるな

 

タロウがつぶやいたことは、どれもイヴにはできないこと

 

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だからこうしてたら暖かい

 

うん

あったかい

 

江火野の言葉を受け入れた

 

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その頃、指宿くんは心配そうにイヴに触れていた

 

 

16巻第156話 手探りのプールサイド

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江火野はグラビアタレントみたいですごく目立っている

龍:心配だなタロウ

タ:なんでオレが…

そっけなく返すタロウ

 

…イヴ、どこに行ったんだ?

また変な遠慮してんのか…

江火野を含むメンバーで初詣に行ったとき遠慮していたイヴを思い出した

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宙を見上げるタロウを見て、江火野は

イヴちゃんを探しているのかな

と思った

イヴちゃんは今、指宿くんと一緒にいる

 

イヴは"自分"を持たないようにタロちゃんの理想に寄り添えるように頑張ってる

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指宿くんが思う『その時点でもう…』は"頑張ってる"って時点でそれは自我ではないかということ?

イヴがした決断

タロちゃんに別の恋をあたえてほしい

ワタシは眠る

それとも"自分を持たないように"すること自体か

タロウの意向に反する行為なんじゃないか…?

心を持つことを望まれて自我を持つようになったイヴが自分を持たないように頑張ってる

タロちゃんの理想に寄り添えるように"自分"を無くそうとしてるのに

"別の恋"も"イヴが眠った状態で傍にいること"もタロウの理想ではおそらくない

 

アイスを賭けてビーチボールでバレー

江火野&タロウ V.S. 天草&龍

わざとボールを落としまくる江火野

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これにはさすがにドキ‥とするタロウ

 

龍:…江火野、わざと負けたよな?

亜:2人でアイス買いに行くためだろうね

龍:…江火野がこうも露骨に変わるとはな…

亜:芽衣ちゃん、本気なんだね…

 

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龍は思う

それってもしかして…

タロウの好きな人は指宿くん

 

江火野は柄じゃないことを無理してやっている

かわいい系のフリフリ水着もきっとそう

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タロウを救えるのはあたしだけ…

一度は拒絶されたタロウといることは本当は怖い

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これは絶対に負けられない勝負

 

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さすがに江火野の様子はおかしいと思う

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攻める江火野

ギク‥として持ってたアイスを江火野の胸の上に落としてしまうタロウ

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アイスを受け止めようとしたとき

親指がムニュ‥とおっぱいにめり込む

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ラッキースケベイベント成功

 

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眠りかけていたのに

…ううん、全然

と答えるイヴ

 

探検してくると言って、戻って来ないイヴを捜しにいくタロウ

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やっぱりなんか変…

そのときグ‥と江火野に手を掴まれて止められた

 

…オレ言ったろ、

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もうこういう風には会わない

観覧車で言われたこと

触れられると心が痛い

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痛いけど引かない

タロウのため?自分のため?

 

江火野は美人だよな

ボールが額に当たる前に龍が言ったこと

オレはなんかぞっとして鳥肌が立った

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ピチャ‥と床に滴り落ちる雫

時が経って、その時が来たことの表現か

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タロウが江火野に思うこと

美人だとかモテるだとか言われてもピンとこなかった

今はもうはっきりわかる

認める

 

そういう目で見てしまう対象だということでしょうか