深読み!初恋ゾンビ

初恋ゾンビのキーとなりうる場面をひたすらピックアップします。初恋ゾンビは週刊少年サンデー連載の峰浪りょう先生によるラブコメです。毎回1つは新しい発見をお届けできればと思ってます。

13巻第124話 廻る観覧車

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観覧車の同じ側で隣り合って座る2人

 

その時雪が降ってきた

雪はめずらしい地域

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思惑ありげにタロウを見る江火野

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映画は行かないともったいなかった

ご飯は前から約束してた

観覧車に乗ったことには必然性がない

だから

「やっとデートになった」

 

調子くるう…

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タロウは困っている

こんなのはタロウの知ってる江火野芽衣ではない

 

あたしは変わったの

 

どうして…

という言葉を口をひき結んで抑え込む

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そんな様子に江火野が気づく

 

どうして?って、聞かないの?

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自分を省エネ男だと言い聞かせて

心が揺らがないよう感情を消して答える

 

あんたはちっとも"省エネ男"じゃないよ

 

タロウが急に変わったこと

片想い中の人応援し始めて

カップルいっぱい成立させて…

 

あんたが変わったからあたしも…

 

江火野が恋愛みたいなチャラチャラしたことがキライでなくなったのは

タロウが変わったから

省エネ男じゃなくなったタロウを意識するようになって

恋愛が自分に関係のあるものになったから

 

前にみんなで遊園地に行った時、タロウ1人で観覧車に乗ったよね

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タロウにとって観覧車はイヴとの思い出

1人で乗ったんじゃない…

 

江火野はリリスと乗った観覧車のことを思い出す

 

江火野さんにとって、久留目ってどんな存在?

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呼び起こされる記憶

あの時の指宿くんの質問の意味が今わかる

江火野はリリスを意識した

 

空気が澄んでいる日には富士山が手前の山の向こうに顔を出す

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江火野が富士山を見ているとき

タロウは江火野を見た

見たことない顔だった

 

本当は気づいていた

彼女は確かにオレの知らない人になった

 

タロウ、あたしは、

 

江火野の言葉をさえぎってタロウは言った

「オレ、好きな女の子がいる」

 

その子が嫌がることしたくないんだ

だから、

もうこういう風には会わない

 

"その子"とタロウが思い浮かべたのはイヴ

それを聞いた江火野はリリスかと思う

タロウの心の深層にもリリスはいたかもしれない

 

タロウだけが観覧車から降りた

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係りの人が察する

こういうことはたびたびあるのでしょうか

 

…ヤバい…

言ったら余計、江火野のことでいっぱいになる…

早く帰らないと

 

惹かれそうに、流されそうになる自分を押しとどめるため

これ以上江火野といることができなかった

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1人になった江火野

目はうつろ

でも泣いてない

泣けなかった

このときの気持ちは後日語られます

 

 

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ビナウォーク海老名駅をつなぐ連絡通路